【リオ五輪予選】迷いを掻き消す2ゴール

90分のなかでは、ほぼなにもしていない状況だった。
延長でなんとかチームに貢献したいと思っていました」(中島)

「感覚を取り戻したというか、次につながるゴールでした」

イランとの準々決勝、延長前半の豊川の劇的な先制点の後、
U-23日本代表の背番号10が躍動した。109分に「GKの動きは
感じていました」と、華麗なコントロールショットで追加点
を奪うと、1分後には強烈なミドルで自身2点目を叩き出す。

手倉森ジャパンでの公式戦でのゴールは、昨年3月の1次予選
・ベトナム戦以来。所属のFC東京でも昨季はリーグ戦9試合・
1得点と結果を残せずに苦しみ、さらに今予選でもグループリ
ーグ初戦の北朝鮮戦、第3戦のサウジアラビア戦に先発フル出
場するも、不完全燃焼に終わった。存在感は希薄になるばか
りだった。だからこそ、重要な一戦での2ゴールに喜びもひと
しおだったのだろう。

冒頭の言葉とともに「Jリーグでも苦しみましたし、迷いがプ
レーを邪魔していたので、このゴールをきっかけに前へ進み
たいです」と笑顔を見せる。

ただ、上昇志向の塊は反省も忘れない。イラン戦は屈強な相
手守備陣に囲まれ、得意のドリブル突破を見せられず、なか
なかチャンスを作り出せなかった。その点は「90分のなかで
はなかなか良いプレーを見せられなかった。ほぼなにもして
いない状況だったので、延長でなんとかチームに貢献したい
と思っていました」と語る。

そして次戦に向けては「守備も含めてもっとチームに貢献し
たい」と話す。リオ五輪の出場権を掴むために日本が必要な
のはあと1勝。次の準決勝もしくは、3位決定戦で勝利すれば、
6大会連続の五輪行きを決められる。

重要な戦いを前に背番号10が輝きを取り戻したのは大きい。
目指していた五輪の出場権を勝ち取るためにも、準決勝でも
ゴールに直結するプレーを見せてほしい。

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