嵐・櫻井翔　ファン少年の死が現在の「仕事観」の原点になる

3月21日から全国東宝系で公開される映画『神様のカルテ2』。
その映画に酒宴しているのが嵐の櫻井翔(32歳)です。

今回は、櫻井がデビューのこと、東日本大震災、そしてこれか
らの人生について赤裸々に語ってくれた。

ジョニーズのJr.として活動していた17歳の秋口、嵐のメンバ
ーとしてデビューが決定しました。

それは急に訪れた人生始めての岐路でした。
櫻井はその当時を振り返ります。

「共に過ごした仲間たちと離れるのは、不安でしかたなかった」
その仲間たちが大学に進み、やがてスーツを着て職探し活動に
入ると、また再び不安と焦りに怯えたという。

「誰もが60歳くらいまでの人生を見通すなか、ぼくは来年のこ
とも見えなくて・・・」。

逡巡を繰り返しながら、立ち止まることなくここまで歩き続け
ました。

デビューしてまもない頃、櫻井の病床から応援する、ある少年
との悲しい別れだった。

「その子が入院する病棟の天井には、嵐のポスターが貼られ、
嵐の音楽を聴くと心電が揺れるほど大切な存在に思ってくれた
そうです。

ツアーが終了すれば、会いに行こう思っていましたが、叶わぬ
まま帰らぬ人となってしまって–そのとき、原体験としてぼく
の仕事が人のためになれるんだって痛感したんです。

誰かのために何かをすることができる職業って素晴らしい。
その喜び何ものにも代えがたい」
そしてその思いは東日本大震災を機にさらに大きくなりました。

「東日本大震災の被災地だけでなく、ぼくらの音楽を聴いて、
今日を頑張れる人がいると聞いて。

時を経て、被災地だけでなく、応援してくれる人の思いのすべ
てを、背負いこもうと誓ったんです」最後にこれからの人生、
どのようにして息ていきたいのかを尋ねました。

「私は早く30歳になりたいってずっと思っていたんです。
30歳になった瞬間に大人になれるイメージがありましたが、2
年経ってみてようやく始まった気がする。

50代、60代はカッコよくありたいと思う。
ビジュアル的なことではなくてね。
その準備をしているところ。

50歳になったら、奥さんも子供もいるかもいれないけどね(笑い)」